こんにちは! 仙台市の不動産エージェント
仙台不動産情報ライブラリー
を運営しています
スイコーの澤口です。
本日は
ディスポーザーは便利だけれども、設置して大変なことに
というタイトルで
情報配信をしたいと思います。
○悪臭から判明したディスポーザー不正使用
お客様より
「排水が流れない」
と連絡が入り調査したところ、
すぐに普通のつまりと違うと感じました。
腐敗臭がもの凄いのです。
下水本管からの臭いも酷いものですが、
それ以上に臭い。
髪の毛や服にまで臭いが染みそうな、
鼻が曲がる臭さなのです。
排水桝のつまりだけでなく排水管もつまって
いる様子。
どうにもおかしいと思い、
「もしかしたらディスポーザーを付けていま
せんか?」
と聞いてみると、
「あら、なんで分かったの?」
と奥さまのご返事。
キッチンを見せて頂くと
ごっついディスポーザーが設置されていまし
た。外国製の数十万円するものでした。訪問
販売のセールスから薦められて、とても便利
に使っていると言われるのです。
○異常なつまりの状態で排水管を入れ替えか?
つまりの原因がわかり、気を取り直してつま
りの除去へ。魚の小骨やら何やらがぎっしり
絡まっているのです。
排水管を入れ替えなければ無理かなとも思い
ましたが、何とか取り除きました。
修理後にお客様へディスポーザーを取り外す
ようお伝えしました。
というのは、仙台市では使っていけない製品
であり、かつ「ディスポーザー排水処理シス
テム」の申請をしていないことが明らかだっ
たからです。
仙台市では、原則的にディスポーザーの使用
が認められていません。
ディスポーザーで砕いた野菜くずや生ゴミ等
を水と共に下水道へ直接流すことが出来ない
のです。
排水処理槽とセットにした「ディスポーザー
排水処理システム」等で使用が認められる場
合がありますが、使用者は維持管理を適切に
行わねばならず、排水管がつまるようなこと
はまずありえません。
○魚が住める河川・海を維持していくために
公共下水道が普及して仙台市内の河川は魚が
住めるように戻り、
海もきれいになりました。
しかし、ディスポーザーを使って生ゴミをそ
のまま流す個人家庭が増えると、下水処理場
の処理能力を超えてしまい、再び河川や海を
汚染しまいかねません。
そのようなことを説明しましたが、
お客様はどうにも納得した様子ではありませ
んでした。
数十万も支払って取り付け、重宝していたか
らなのでしょう。
しかし、そのまま使用していてもまた同じよ
うに詰まることは必至です。
次は配管の入れ替えをしなければならないか
もしれません。そうなると数万円の修理費用
では済まなくなります。
そのようなこともお伝えしてお客様宅を後に
しました。
○ディスポーザーを撤去することに
後日、当社にディスポーザー撤去の依頼があ
りました。取り付けた業者へ問い合わせした
そうなのですが、泣き寝入りするしかないと
判断された末のことです。
排水処理槽を設けて適切に維持管理を行うこ
とを仙台市長へ届け出したディスポーザー設
置マンションが少しずつ増えてきたことで、
ディスポーザーの認知度が上がってきていま
す。
価格の安いディスポーザーが市販されている
こともあり、安易に設置してしまうかもしれ
ません。
しかし、マンションで個人が勝手にディス
ポーザーを設置して、共有部分の配管に被害
を及ぼしたら損害賠償責任が問われるかもし
れません。
ディスポーザーは確かに便利なものですが、
適切に使用することが大前提です。
設置してよいマンションが限定されているの
で、必ず確認することをおすすめします。
仙台市内で活動する
仙台不動産情報ライブラリー
(運営:株式会社スイコー)の
澤口(さわぐち)でした。
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