こんにちは! 仙台市の不動産エージェント
仙台不動産情報ライブラリー
を運営しています
スイコーの澤口です。
本日は
過去最高の住宅性能評価書
というタイトルで
情報配信をしたいと思います。
住宅は性能で選ぶ時代へと変化
令和2年6月30日に公表(国土交
通省)された「令和元年度の住宅
性能表示制度の実施状況について」
によると、
新設住宅着工戸数に対する
設計住宅性能評価書の交付割合が
27.7%で過去最高になりました。
この割合は4年連続増加してい
ます。
(出典:国土交通省公表資料より)
建物を建築する上で最低限守る
べき基準として定められた
建築基準法ですが、
施主からの予算に限りがあるため
基準ギリギリで建築される傾向が
あります。
一般的には大手企業が建築した
住宅の方が地元工務店が建築した
住宅よりも性能が高いモノと
思い込まれていたようですが、
建築基準法令等の基準において
比較した場合にとなると、
具体的に比較することが
難しい状況が続いていました。
また基準ギリギリというこは、
たいした性能レベルではない
ということです。
そして、それは木造とか
鉄骨造とか鉄筋コンクリート
造とか軽量鉄骨造とかの
構造躯体の性質での差では
ありません。
これらの事柄や
建物の性能が建物の寿命にも
影響を及ぼすこともあるため
平成12年4月1日
「住宅の品質確保の促進等に
関する法律」(品確法)が
施行されたのです。
これにより「住宅性能表示
制度」が設けられました。
住宅の様々な性能を分類して
分かりやすくする認定制度です。
建築基準法レベルが
等級1となり、
そこから性能が上の基準が
設けられ等級2とか等級3が
設定されています。
住宅の性能のラベリングですね。
ところが、住宅を供給する側
としては、自社の住宅の性能
が明らかになってしまうこと
になるため積極的に取り組ま
ずにいました。
また、積極的に取り組む工務
店では、この制度等について
消費者の理解を得ることが
難しい状況が続いています。
近年は、インターネット等に
よって情報収集が簡単になっ
たこともあって、住宅購入を
検討している消費者が自ら
学習してこの制度を活用した
住まいづくりを希望するという
ケースが出てきています。
しかし、その場合に住宅の
性能を高めることによる
コストアップやこの制度を
利用するための諸経費がアップ
してしまうことが
結果としてボトルネックとなり
価格で選ぶというケースも
あります。
すでに人生100年時代になり
これから近い将来において
人生120年時代へシフトする
と言われています。
一生モノの買い物において、
コストを抑えて性能を犠牲に
するという選択があることは
残念ではありますが、
それが現実です。
とは言え、4件に1件以上の
住宅性能表示制度を選択する
住宅取得者がいるということ
は、真面目に取り組む住宅業者
にとっては明るいニュースだと
思います。
仙台市内で活動する
仙台不動産情報ライブラリー
(運営:株式会社スイコー)の
澤口(さわぐち)でした。
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お気軽にご連絡ください。
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