こんにちは! 仙台市の不動産エージェント
仙台不動産情報ライブラリー
を運営しています
スイコーの澤口です。
本日は
老後を考えての住まいの購入ができるか?
というタイトルで
情報配信をしたいと思います。
欲しい住宅を購入したいのが一般的
老後の生活を考えて
自宅の建替やリノベーションするとか、
自宅を売却して利便性のよい仙台市内
中心部に住み替えを検討する
プレシニア世代やシニア世代がいます。
しかし、まだこのスタイルは主流では
ありません。
その要因になっているのが、住宅を購
入した時点での生活設計にあります。
初めて住宅を購入する
子育て世代の場合には、
老後生活を考えて住宅購入を
検討するということは、
あまりにも先の事過ぎて
具体的に考えにくく、
現状の支払い能力等にて住宅購入を
検討する傾向があります。
それが一般的でしたが、
「人生100年時代」
という言葉が定着してきたことで、
先を見据えて検討される方も
いらっしゃいます。
終身雇用が崩れ、
働き方改革の影響を受け
大手企業の中に副業を認める
会社も出てくるなど、
働く人にとっての不安定感が
増している印象です。
漠然とした不安感が高まる中で
住宅ローンを組んで
家を購入するということは、
果たして本当に大丈夫なのだろうかと
悩まれることは必然的です。
住宅を購入することは、
昔以上に重たい決断になっています。
住宅ローン金利が低金利とは言え、
家を購入するつもりが、
実際のところは住宅ローンを
買っているとも言えます。
なぜならば、これまでの住宅の多くが
住宅ローンを完済した時には
資産価値が無くなっているからです。
そして、劣化が進む状況のまま
住み続けることに無理があるからです。
※ポイント
「これまでの住宅の多くが・・・資産価値
がなくなっている」
を覚えておいて下さい。
長寿命化に日本の住宅が追いついて
いないということを
すでに多くの人が
認知していることなのに、
従来のパターンにて、
住宅を購入する人が絶えません。
日本は、
先進国の中でも異常と言える程に
戸建住宅やマンション(共同住宅)が
数多く新築され続けています。
需要が大きいからなのですね。
給料が上がらない、
物の価格は上がっている。
そして消費税が上がって
生活が苦しくなっている。
と言われているのにです。
望んでいたシニアライフを断念
それでは、老後の生活設計について
考えてみましょう。
今年(令和元年)の6月に金融審議会
市場ワーキング・グループ報告書
「高齢社会における資産形成・管理」
によって、老後に2000万円が必要で
あるとメディア(どのメディアが最初な
のか分かりませんが)が報じたことで、
国会でも取り上げられました。
報告書の目次には
1.現状整理(高齢社会を取り巻く環境
変化)
(1)人口動態等
(2)収入・支出の状況
(3)金融資産の保有状況
(4)金融環境に対する意識
2.基本的な視点及び考え方
(1)長寿化に伴い、資産寿命を延ばすことが必要
(2)ライフスタイル等の多様化により個々人のニーズは様々
(3)公的年金の受注に加えた生活水準を上げるための行動
(4)認知・判断能力の低下は誰にでも起こりうる
3.考えられる対応
(1)個々人にとっての資産の形成・管理での心構え
(2)金融サービスのあり方
(3)環境整備
おわりに
とあります。
その内容は簡潔で分かりやすいものに
なっています。
ちなみに、この報告書の市場ワーキング
グループは大学の教授や研究者、弁護
士、金融関係者などの専門家で構成され
ています。
子育て期においても、
シニア期においても
お金への不安は拭えないものであり、
それはいつの時代でも大差はないように
思います。
しかし、人生が更に長くなっていくこと
が予測されている中で、従来の生活設計
では安心して生活することが難しく、
特に住居についての課題がより大きなも
のへシフトしてくことも予測されていま
す。
そのような観点から、報告書が伝えてい
る内容を理解しておくことは大切である
と考えます。
というのは、
ある家庭の例では2000万円ではなく、
年金収入の他に約4000万円が必要という
試算になっているケースがあるから
です。
ご主人さまが大手メーカーに勤務
定年が65歳
定年後の生活費を現状の7割として100歳
までの生活設計をしてみました。
その結果、約4000万円が必要と判明
したのです。
もちろん、それは考えられているリタ
イア後の生活を実現しようとする場合
の話です。それも特段に贅沢三昧な計画
ではありません。
新しい住まいについてのお考えがあり、
建て替えるにしても、
住み替えるにしても、
そのまとまった住居費が重たくなってい
るのです。
生涯年収は平均値より上にありますが、
ポイントは、子育て期における
住宅所得にありました。
必要な住居というより欲しい住宅を
新築してしまったために、
取得費そして維持費負担が重たくなっ
ていたのです。
また、現状のご自宅に住まい続けるに
しても、その家の状況によりリフォーム
費用が大きくなってしまいます。
使わない部屋が2つ、
たまにしか使わない部屋が1つ
そして寒い部屋。
住まいづくりに懲りすぎていたことも
影響しています。
方向性としては、理想としていた
シニアライフではなく、
必要最低限のリフォームにて
ガマンする生活設計へ進むことになり
そうです。
これはひとつの例でしかありません。
100軒の住宅で100通りの家庭の生活
があります。
100歳までの生活設計が妥当ではない
場合もあります。
しかし、これから住宅を購入するに
あたって、予測できない将来のことで
あるからこそ、柔軟な選択肢を持ちや
すいような生活設計にて検討すること
がとても重要ではないでしょうか。
仙台市内で活動する
仙台不動産情報ライブラリー
(運営:株式会社スイコー)の
澤口(さわぐち)でした。
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