こんにちは! 仙台市の不動産エージェント
仙台不動産情報ライブラリー
を運営しています
スイコーの澤口です。
本日は
毎日見ていながら見えていない窓
というタイトルで
情報配信をしたいと思います。
仙台の住宅に必要な窓の性能レベルがあります
あまり知られていませんが、技術大国日
本と呼ばれながらも世界から立ち後れて
いるのが住宅の窓なのです。
お隣の中国や韓国では先進国に習って樹
脂製窓が当たり前になっているのに、先
進国で唯一、日本だけが未だにアルミ製
の窓が主流のままなのです。
原石ボーキサイトからアルミニウムを生
成するには多くの電力を必要とするため
アルミニウムは日本では生産されなくな
っています。加工された新地金と呼ば
れる状態で輸入しているのですが、それ
なのに消費量世界4位なのです。
サッシメーカー大手のYKKAP社による
と、日本の省エネ基準が低かったこと
や、日本の住宅が多様(和風・洋風・和
洋折衷・北欧・南欧他であり、求められ
る窓種が多い)であることが要因とのこ
とです。
それではなぜアルミ製の窓が世界から立
ち後れているのかというと断熱性能が主
要因です。どの国でも暑すぎず寒すぎな
い住宅が求められており、室内の温熱環
境を整えることにおいて窓の影響が大き
いことは万国共通の常識だからです。
窓の断熱性能は熱貫流率によって示され
ます。その熱貫流率に著しく影響を与え
る要素が熱伝導です。
室温によって変化しますが、熱伝導率に
おいては
アルミ(238W/mK)は鉄(80W/mK)
の約3倍なのです。
樹脂は(0.17W/mK程度)であり、ア
ルミとは約1400倍近い差になります。
(数値はYKKAP社資料より引用)
世界では窓の性能を表す熱貫流率(Uw
値)の最低基準が設けられており、ド
イツは1.3、イギリスは1.8、西欧では
2.0以下が多くなっています。
それでは日本はどうなのかというと、
最低基準が設けられていないのです。
単板ガラスのアルミサッシが6.5なのに
です。
樹脂製がアルミ製より高額になってしま
うからなのか、その他の理由があるから
なのか、いずれにしても最低基準を先進
国並みにすることへ踏み出せないのが日
本の現状です。
法改正により2020年から義務化される
と言われていたのですが、令和元年5
月10日に成立した改正建築物省エネ法
では見送られました。
義務化にすると担い手となる建築士や
工務店の半数近くが対応できないという
問題があるという建前になっています。
確かにそれは事実だと思います。しか
し、厳しい試験を突破した建築士であれ
ばすぐに対応できるものと考えます。
また、消費者も十分に情報を得られてい
れば懸命な日本人ならドイツ並みの最低
基準でも喜んで受け入れるのではと思う
のですが、いかがでしょうか。
そんな日本でも最近やっと性能の高い住
宅に樹脂窓が使われ、その割合が16%
になってきました。
高性能の木質系サッシも少しずつ普及
しつつあります。
窓は採光のために必要な部位ですが、
通風においても大切です。
そして、温熱環境においても重要であ
ることを少し知っていただけたかと思
います。
より良い窓になると、窓から見える
景色も違って見えるようになるので
はないでしょうか。
世界基準の窓にして豊かな生活を実現
しましょう!
仙台市内で活動する
仙台不動産情報ライブラリー
(運営:株式会社スイコー)の
澤口(さわぐち)でした。
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