こんにちは! 仙台市の不動産エージェント
仙台不動産情報ライブラリー
を運営しています
スイコーの澤口です。
本日は
管理組合が実態把握の難しい大規模修繕工事
というタイトルで
情報配信をしたいと思います。
○仙台で急増してきたマンションの大規模修繕
マンションは定期的な大規模修繕を必要とし
ます。
外壁の「タイル浮き」「タイルひび割れ」
「コンクリート爆裂」などが発生してくるの
で補修や塗装などを必要とします。
その際の発注等において、施工会社の選定に
際し、発注者たる管理組合(マンション区分
所有者等による団体)の利益と相反する立場
に立つ設計コンサルタントの存在が指摘され
ています。
○マンションの大規模修繕における指摘事項
その指摘事例は、設計コンサルタントが、
自社にバックマージンを支払う施工会社が
受注できるように不適切な工作を行うとい
うことです。
その方法は、割高な工事費や、過剰な工事
項目・仕様の設定等に基づく発注等を誘導
するため、格安のコンサルタント料金で
受託するのです。
管理組合は、コンサルタント料金が安くて
良心的だと思い込み、結果として、管理組
合に経済的な損失を及ぼす事態のことです。
○ブラックボックス化している大規模修繕計画の内容
このような問題に対して、国土交通省は、
2017年1月に注意喚起を図り相談窓口を
周知しています。
そして、管理組合等の大規模修繕工事の
発注等の適切な実施の参考となるよう
初めて調査を実施し、2018年5月11日に
その結果内容を公表しました。
調査は、「工事内訳」「工事金額」、
設計コンサルタント業務の「業務内訳」
「業務量」等について行っています。
(国土交通省公表資料より引用)
図は、工事内訳です。外壁関係24.0%、
防水関係22.0%、仮設工事19.2%となってお
り、2回目では給水設備が増加、3回目以
降では建具・金物が増加しています。
大規模修繕工事における一戸当たりの負担
額は、75万円から100万円が30.6%、100万
円から125万円が24.7%となっています。
おおよそ100万円の負担が求められるという
ことです。
○求められる区分所有者の大規模修繕工事等についての内容把握
マンションを購入される際に修繕積立金等の
説明はなされていますが、修繕時の実際の負
担がいくら程度なのかまで把握するのは困難
かと思われます。
国は修繕積立金や長期修繕計画等のガイドラ
インを作成し、マンション管理組合や区分所
有者が活用できるよう整えています。
これまであまり表に出てこなかった業界の慣
習とも言える利益相反の仕組みに対して、
国がメスを入れたものの、区分所有者がこの
内容をきちんと把握し、どのような行動を取
るのかが課題になっています。
仙台市内で活動する
仙台不動産情報ライブラリー
(運営:株式会社スイコー)の
澤口(さわぐち)でした。
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