管理組合が実態把握の難しい大規模修繕工事 仙台不動産情報ライブラリーcolumn120

こんにちは! 仙台市の不動産エージェント

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スイコーの澤口です。

 

本日は

管理組合が実態把握の難しい大規模修繕工事 

 

というタイトルで

情報配信をしたいと思います。


○仙台で急増してきたマンションの大規模修繕


マンションは定期的な大規模修繕を必要とし

 

ます。

 

外壁の「タイル浮き」「タイルひび割れ」

 

「コンクリート爆裂」などが発生してくるの

 

で補修や塗装などを必要とします。

 

 

その際の発注等において、施工会社の選定に

 

際し、発注者たる管理組合(マンション区分

 

所有者等による団体)の利益と相反する立場

 

に立つ設計コンサルタントの存在が指摘され

 

ています。


○マンションの大規模修繕における指摘事項


その指摘事例は、設計コンサルタントが、

 

自社にバックマージンを支払う施工会社が

 

受注できるように不適切な工作を行うとい

 

うことです。

 

 

その方法は、割高な工事費や、過剰な工事

 

項目・仕様の設定等に基づく発注等を誘導

 

するため、格安のコンサルタント料金で

 

受託するのです。

 

 

管理組合は、コンサルタント料金が安くて

 

良心的だと思い込み、結果として、管理組

 

合に経済的な損失を及ぼす事態のことです。


○ブラックボックス化している大規模修繕計画の内容


このような問題に対して、国土交通省は、

 

2017年1月に注意喚起を図り相談窓口を

 

周知しています。

 

 

そして、管理組合等の大規模修繕工事の

 

発注等の適切な実施の参考となるよう

 

初めて調査を実施し、2018年5月11日に

 

その結果内容を公表しました。

 

 

調査は、「工事内訳」「工事金額」、

 

設計コンサルタント業務の「業務内訳」

 

「業務量」等について行っています。

(国土交通省公表資料より引用)

図は、工事内訳です。外壁関係24.0%、

 

防水関係22.0%、仮設工事19.2%となってお

 

り、2回目では給水設備が増加、3回目以

 

降では建具・金物が増加しています。

 

 

大規模修繕工事における一戸当たりの負担

 

額は、75万円から100万円が30.6%、100万

 

円から125万円が24.7%となっています。

 

おおよそ100万円の負担が求められるという

 

ことです。


○求められる区分所有者の大規模修繕工事等についての内容把握


マンションを購入される際に修繕積立金等の

 

説明はなされていますが、修繕時の実際の負

 

担がいくら程度なのかまで把握するのは困難

 

かと思われます。

 

 

国は修繕積立金や長期修繕計画等のガイドラ

 

インを作成し、マンション管理組合や区分所

 

有者が活用できるよう整えています。

 

 

これまであまり表に出てこなかった業界の慣

 

習とも言える利益相反の仕組みに対して、

 

国がメスを入れたものの、区分所有者がこの

 

内容をきちんと把握し、どのような行動を取

 

るのかが課題になっています。

 

 

仙台市内で活動する

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(運営:株式会社スイコー)の

澤口(さわぐち)でした。

 

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