日本も西欧なみに豊かな住生活をするための新たな概念 仙台不動産情報ライブラリーcolumn67

こんにちは! 仙台市の不動産エージェント

仙台不動産情報ライブラリーを運営していますスイコーの澤口です。

 

本日は

日本も西欧なみに豊かな住生活をするための新たな概念

 

というタイトルで情報配信をしたいと思います。

 

 

○住まいにかかる生涯費用を考える


図は、国土交通大臣登録団体の(一社)日本住宅リフォーム産業協会が作成した「住居費負担累積」の概念図です。

 

リフォームやメンテナンスをしながら100年、200年と住み続ける西欧と違い、日本では築30年で建て替えることが一般的です。「家は3回建てないと満足出来ない」と昔から言われていますが、日本ではライフステージの変化による不満を建て替えることで解決しようと考えていたからかもしれません。生まれた土地、住み慣れた土地への愛着も背景にあると考えられます。

○日本独特のこれまでの住居費


図は横軸に0年から90年までの経年。縦軸は0円から8千万円までの累積金額としています。費用の設定(あくまでも想定)、新築費用2千万円、長期優良モデルリフォーム1千万円、大規模リフォーム400万円、修繕・メンテナンスリフォーム300万円としています。

従来のパターンを黒線で表しています。築30年間に2回修繕・メンテナンスリフォームを実施、30年後に解体し建て替えを実施。90年累積で7800万円、1年当たり住居費負担が約87万円となります。

○西欧型にシフトした場合の住居費


国が推奨する長期優良住宅化に沿ったリフォームにより、劣化対策・耐震性・省エネ性・維持管理性という特定性能向上工事を施し、修繕・メンテナンスリフォーム、大規模リフォームを経て建て替えることなく住宅を90年使用することを可能にします。90年累積で5200万円、1年当たり住居費負担が約58万円となります。

○新しい住居費のスタイル


この試算による差額が2600万円になります。90年累積ということで3世代に渡っての住居費、そして相続税等を考慮していないという側面がありますが、住宅ローンを利用した場合の金利負担等も含まれていません。このように考え方を変えることで住まいについての選択肢を増やすことを可能にします。

 

もしも祖父母の代にて性能の高い住宅を建築して、父母の代でリノベーションとメンテナンスによりその時点での新築同様レベルに性能を高めた住宅を相続できるのなら、建築基準法ギリギリの安い新築へ建て替えるのと、性能の高い新築同等のリノベーションにより住み継ぐ場合に、その費用が新築するのと同等もしくは少し安くなるとしたならどちらを選択しますか。

 

「家を建てたら一人前」という価値感でスクラップ&ビルドを続けた日本人ですが、「上手に住み続ける」「子そして孫へ住み継ぐ」、もしくはライフステージによって住み替えて「家を住み繋ぐ」ことへシフトすることで、日本も西欧並の豊かな住生活を手に入れらるのではないでしょうか。

 

 

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(運営:株式会社スイコー)の澤口(さわぐち)でした。

 

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