こんにちは! 仙台市の不動産エージェント
仙台不動産情報ライブラリーを運営していますスイコーの澤口です。
本日は
戸建て住宅を長持ちさせる上で
というタイトルで情報配信をしたいと思います。
○老朽化により建て替えが必要になる要因
昨年、仙台市役所本庁舎建て替えシンポジウム「仙台ラウンドテーブル 市役所(シティホール)を考える」のコメンテーターとして推薦されて参加してきました。私は一級建築士ではありますが、住宅ひと筋で歩んで来たため公共建築物等についての知識は皆無です。それでも、これまでの社会活動等の経験等よりお呼びがかかったようです。
さて、その仙台市役所本庁舎ですが昭和40年(1965年)に新築されて現在に至る訳ですが、50年を過ぎてコンクリートの中性化が進みコンクリート構造体の耐用限界が近づいている事などが問題になっています。鉄筋コンクリート造だからいつまでも安全という訳ではないのです。
○戸建て住宅と鉄筋コンクリート造の関係
マンションは鉄筋コンクリート造が多く、戸建て住宅は木造が主流です。大手ハウスメーカーに軽量鉄骨造を主に扱っていたり、設計事務所だと鉄筋コンクリート造で建てたりもしています。いずれの場合も基礎は鉄筋コンクリート造です。
基礎が鉄筋コンクリート造であるのは、基礎が構造耐力上主要な部分であると法令等で定められ重要であるからです。
○築25年建替え時代には重要視されていなかった
「木造住宅の基礎の基準は?」
「JASS5」と呼ばれる日本建築学会「建築工事標準仕様書・同解説JASS5鉄筋コンクリート工事」という書籍があります。 「JASS5」は、標準仕様書という形をとっていますが、社会的には法令を補完するものとして扱われています。つまり鉄筋コンクリート工事における参考書的に使用されているということです。
2015年に2009年以来6年ぶりに改訂されました。この改訂にあたっては6年の間に建築を取り巻く社会・経済情勢の変化や技術の進歩が起こるとともに、関連するJISや指針なども改正・改定され、近年では例のない大規模災害を経験し、鉄筋コンクリート造建築物の安全性や健全性が一般の方達の間でも議論されるようになってきたことが考慮されています。
○基礎のコンクリート強度について
図は木造住宅の基礎工事(鉄筋コンクリート工事)のコンクリート強度を決める設計施工プロセスです。
一般的には設計基準強度のFc=18N/㎟にて設計されています。長期優良住宅などの場合には耐久設計基準強度30N/㎟を選択します。木造住宅の場合でも基礎は鉄筋コンクリート造になるので、どのような考え方で強度を選択するのかを間接的に施主自身が選択する時代に入ってきました。
ちなみに耐久設計基準強度の年数は日本建築学会JASS5鉄筋コンクリート工事に計画供用期間を大規模補修不要予定期間としておよそ短期で30年としており、供給限界期間としておよそ65年としています。つまり65年程度使えるだろうということです。
同様に標準65年が供給限界期間としておよそ100年としています。長期と超長期には供給限界期間は定められていません。ハウスメーカーでは、長期優良住宅の場合に標準65年を採用しているケースもあるようです。不思議な話ですが・・・。
100年住宅とか65年住宅とかを積極的に打ち出すハウスメーカーが増えてきた印象ですが、基礎の計画共用期間について確かめてみることもおすすめします。
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